薬剤師の姉を持つ私が自己注射をするとこうなります・・・

突然ですが、私は自宅で注射をしています。慢性疾患である関節リウマチを患う私は、週に一度エンブレルという皮下注射を自分で行っているのです。
その注射薬を処方する時、薬局の薬剤師さんは笑顔で抱えて持ってくるのですが、打つ方の身にもなって欲しいと切に思います。

「痛いですか?そりゃ痛いですよ、身体に針刺してるんですから~。」

私が採血業務中によく患者さんに掛ける言葉です。臨床検査技師である私は皮肉なことに、毎日患者さんに針を刺す仕事をしています。

採血が好きな人間などほとんど居ません。身体に針を刺すなんて誰だって嫌なものです。

しかし、体調不良の原因検索、慢性疾患のフォロー、定期的な健康診断、色々な理由があるから患者さんはいやいやと渋りながらも腕を差し出してくれます。

だからこそ注射をする時、自分にも言い聞かせます。「注射は痛い、身体に針を刺すのだから。」
標的部位にペンタイプの注射器を添え、意を決してボタンを押す。痛い、無理、辛い、あぁ痛い!!身体が勝手に肌から注射器を離そうとしてしまいます。しかし、もう片方の手でそれを必死に食い止めるんです。

痛いけれど、きちんと注射しなければリウマチの症状は改善されないのでもう大変です。
自分一人の必死の攻防、一週間に一度の決死の覚悟、それを笑いながら見ている薬剤師の姉。
そう、臨床検査技師である私の姉は薬剤師なんです。

「ほれほれ、薬剤師様監修で自己注射打てる人間なんて世の中そんな居ないよ?」

口では真面目そうなこと言いますが、顔は実験台のネズミを見るソレです。
目の前の患者が自己注射をした時の表情、症状、そして打ち終わりまでの手技全般、全てを好奇心に満ちた目で観察されている。ついでにどんな痛みか、注射する際ボタンは思いっきり押さないといけないのか、ボタンを押してから薬が入り終わるまでどんな感覚か、など事細かに質問もされます。正直面倒くさいったら。

しかし、こちらとて毎日採血業務を行う臨床検査技師の端くれ、好奇な目に晒されたからと言って針を扱うという手技全般を完璧に熟せる自信があります。

おそらく日本中で割と完成度の高い自己注射の現場(薬剤師の監修付き)です。そこからも質問攻めは続きます、自己注射をする患者に好発する注射部位反応というものがあります。注射をした部分が赤くなったり、腫れたり、かゆみが出てきてしまうというものです。

例に漏れず私も開始3か月ほどで見事なりまして、部位が赤くなりとにかくかゆくなりました。元々主治医から、そして姉から話は聞いていたし、姉になんて「出たらすぐ見せろ」とまで言われていた為、すぐ見せました。こういう時、姉妹のヒエラルキーというか、姉には決して逆らえない妹の立場が辛いです。赤く少し膨れた部位を見るなり、「おお、こんな感じか」と感嘆の声をあげられる始末。
姉が薬剤師であると慢性疾患持ちの妹としては心強いは強いんですが、やっぱり腑に落ちない部分も多いものですね。

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